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書評 その5 『異色官僚』(佐橋滋、徳間文庫)
書評 その5 『異色官僚』(佐橋滋、徳間文庫)

この本を読んだのは
3回目である

1回目は20代前半
2回目は30代半ば
そして今である

それぞれの間に10年ずつ時間が隔たっていることになる
作者は『官僚たちの夏』(城山三郎、新潮文庫)の主人公のモデルになったことで知られる
「異色官僚」の佐橋滋である
彼は通産省(当時は通商産業省と言った、今は経済産業省か)の次官まで勤めた
大物官僚である

彼は普通の官僚と違い
出世よりも仕事を成し遂げることが
官僚の何よりの楽しみであると
考えた男であった

城山三郎はそんな彼の気質を愛して
『官僚たちの夏』で
風越信吾として彼を登場させている
城山の『官僚たちの夏』は
『異色官僚』の中の後半部分
佐橋滋が企業局長時代に
特別産業振興法を
通産省一丸のもとに提案し
国会で審議されないまま潰(つい)えてしまう
一部始終を描いたものである

しかし
僕はこの本の前半の
佐橋の少年時代から東大、若手官僚の時代の方が
読んでいておもしろかった

後半の通産省の幹部として
国のためにこの法案を通さなければ
と力む姿には
あまり共感が持てなかった

人はそれぞれ
持分というものがあって
この人は
課長までの時期がもっとも輝いていた人だち思う

しかしそれ以上の地位につくと
独り善がりで
自分の意思を省の利益、国家の利益だと考える
ところがどうも鼻につくのだ

若い時期は彼は
よき先輩、師に恵まれ
その指示のもと
思う存分力量を発揮できたが
年をとって
誰も指示してくれず
間違いをただす人がいなくなってしまってからは
空回りばかりするのが目立つようになる

官僚は国のために働くべきだ
ということになっているが
この本を読むと
官僚はその分際を超えて
国を動かしているのは自分たちだ
という錯覚に陥ってしまっているような気がする

国民が投票し民意を反映した国会があり
そこで決まったことを
忠実に実施すべき
官僚が
日本では
逆に政治家を動かし自分たちの立案した法律によって
国を動かしていく
そんなことが
今回この本を三度目に読んで見えてきたような気がする

官僚はもっと謙虚になるべきだ
それが僕がこの本を読んで得た感想である












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